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「日本画 小茂田青樹」
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日本画 小茂田青樹
洋画の持つ写実性に加えて日本画の伝統的装飾性を施すことにこだわった
青樹の生涯にわたる課題は絵画の持つ「写実性」と「装飾性」とをいかに融合させるかであった。同年代の岸田劉生の影響を受けて、洋画の持つ写実性に加えて日本画の伝統的装飾性を施すことにこだわった。1930年(昭和5年)の「春の夜」はその集大成ともいえる作風で、紅梅の上の梟もその下を鼠を咥えて歩く猫も写実的に描かれているのだが、縦長の画面全体には日本画らしい華やかさがあるうえにユーモアさえ感じさせてくれる。 晩年の作品となった「虫魚画巻」のアザミの花に網を張る女郎蜘蛛の画では、背景の暗闇に白く浮き立たせた蜘蛛の糸と、その下に群れて咲いているドクダミの白い花がアザミの橙色を際立たせていてみごとに装飾的である。昆虫をテーマに描くことすら珍しい試みなのだが、ライバルの速水御舟もまた「昆虫二題」と言う作品で電灯の明かりに群がる蛾を描いている。青樹も「虫魚画巻」のなかで月明かりの窓ガラスに群がる蛾を描いている。だまって並べて見るならば、同一の作者だと勘違いしてしまうほど似た作風である。悲しいかな二人とも四十を過ぎて間もなく示し合わせたように永眠したのは、奇しき縁としか言いようがない。八光堂では日本画を高価買取中です。
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